新年SSという訳ではないけれど

 Coolierさんの東方創想話に『星のかけらに恋焦がれ』を投稿いたしました。お読みくださった方々、ありがとうございます。
 扱ったネタはそのまんま。しぶんぎ座流星群です。これは1月3日から4日にかけての夜に出現がピークを迎える流星群です。1ヶ月ほど前にネットのニュースで情報を目にした時に、構想を思いつきました。香霖堂で流星祈願会の話(香霖堂第21話)を読んだ時に「このネタいつか使いたいなー」と思っていたので、丁度良かったんですよね。ところで私は香霖堂を歯抜けでしか読んでいないので、早く単行本出ないかなーと心待ちにしています。
 それはともかく、SSの話。
 流星祈願会ネタということで、霊夢魔理沙霖之助は登場しますが、何故かメインというか視点は早苗さん。星ネタということで早苗さんを登場させても大丈夫だろうというのと、単に早苗さん視点でSS書くのがクセになっているという2つが登場理由。いや何より早苗さんかわいいから書いてるんですけどね。
 加えて、一応こっちの世界にいたという設定なので、早苗さん視点だと比喩表現に現代の用語や知識を使い放題出来るので書きやすいという理由があります。
 あとは、この人間3人のキャッキャウフフは非常に萌ゆるものがありましてねぇ。まあ今回はキャッキャウフフ分が少なめですが。
 霊夢の「呪い呪い呪い」発言は、香霖堂第21話に出ていたものそのまんまです。これ、香霖堂読んでなかった人からすれば違和感あったかも知れません。かなり唐突ですからねぇ……。なので正直使おうかどうかは迷ったのですが、願いごとをする描写は入れておいたほうが良いと思い、採用しました。
 願いごとと言えば、早苗さんはどういう願いごとをするんでしょうね。何となく、自分のことよりかはかなすわのことを願いそう。
 霖之助なんかは妙な野望を秘めてそうなので、想像付きません。魔理沙は、そのまんまですよね。


 まあ、相変わらずそのまんまなSSなので、あまり語るようなこともありません。
 以下、SSの話と言うよりも、SSにかかわった流れ星についてちょっと触れたいと思います。




 後半部分に書いたような非常に明るい流れ星は、実際に観測されることがあります。このような、とくに明るい流星のことを火球と言います。
 そうそう出現するものではありませんので、私も1度しか見たことがありません。と言うか今作は、その見たものを記憶に任せて書いた感じです。
 まあ、随分昔の話なんですよね。何せ見たのは1998年のしし座流星群の時ですから。調べた限りだと、11月18日4時13分55秒のものです。ここ見る人で、これが分かる人は……まずいなそう。もう10年も前のことなのかと思うと何とも複雑な気持ちになります……。トシとったなぁ、と。
 また、このような火球が現れた際、音が聞こえたような気がするという報告も実際にあります。「気がする」だけの心理的要因と、火球の出現で電磁波が発生することにより実際に音が聞こえるという説があります。
 流星痕は割とポピュラーな現象です。火球のような明るい流星が流れた後にみられる、雲のようなもやのことを指します。
 実は後から調べて分かったことですが、しぶんぎ座流星群において、流星痕がみられることはあまりないそうです。まあマニアックなので指摘はされないでしょうが。ちなみに今回の大火球のモデルにしたしし座流星群では、流星痕がよく残るそうです。
 ちなみに東方香霖堂において霖之助は、流星のことを「天竜の鱗がはがれ落ちたもの」と説明しています。なので当初は、流星痕をその話とからめてみようかなとか考えました。が、どうにも良い繋ぎ方が思いつかなかったので結局没に。ネタとしては面白そうなだけに、ちょっと残念ではあります。まあ、そもそも香霖堂を読んでない方からすれば、「なんのこっちゃ」になりますからね。


 以上、マニアックな話でした。